もっPです
(前回の続きです)
あれは2002年、真夏のこと。
お母ちゃん発した衝撃の一言・・・
「ガンだって・・・」
一瞬、私は何を言っているか理解できず
お母ちゃんに聞き返すこともできず
ただカメラマンが撮影している側で
立ち尽くしていました。
しかし、お母ちゃんは何事もなかったように
いつもと同じように家事をこなしていきます。
洗濯物を干し、汚れた食器を洗い
ゴミを仕分けしていきます。
診断は「初期の大腸ガン」
何も発することが出来なくなっていた私に
お母ちゃんは
「だから・・・どうしようもないでしょ。
なっちゃったんだから・・・
早く受け入れて、前に進んで行かないと!!
悪いところは早く手術して取り除くだけよ!!」
さらに・・・
「それより、精密検査のためにこれから
下剤を飲まなきゃいけないのよ。
それが一番辛いわね」
と大声で笑うお母ちゃん。
しかし、そのタイミングで
不覚にも私の頬を涙がつたいました。
泣いてはいけないと強く感じていましたが
思えば思うほど、涙が止まりません。
そんな私を見て、お母ちゃんは続けます
「うれしいわ、私のために
泣いてくれる人が居るなんて!!」
と、また笑い出しました。
そのあと、お母ちゃんは診断結果を
お父ちゃんにメールしました。
その夜
ただならぬ事態に
お父ちゃんは慌てて出張先から帰ってきました。
そして帰ってくるなり
またまた衝撃の一言…
「“庭いじり”ばっかりしているから
枝がケツに刺さって“痔”になるんだよ!!」
と激怒!!
これにはお母ちゃんと我々取材陣も
さらに、その場にいた子供達も
「? ? ?? ? ! ! ! ! ! 」
“痔”って誰が・・・・!?
(つづく)
もっPでした
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